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派遣の『職場見学(顔合わせ)』は違法行為?結論:派遣先が選考すると違法!(派遣法第26条)

派遣における職場見学は違法なのでしょうか?それは職場見学で何が行われるかによります。

結論、『派遣先が派遣社員の選考をする、採用合否を決める』と違法行為になります。

ただ現実は…?

求職者

・職場見学(顔合わせ)は違法なの?
・職場見学には行った方がいいの?
職場見学後に不採用になった…どうすればいい?

もとよし

違法かどうかは、その職場見学で何が行われるかによります。
職場見学自体には行った方が良いです。
また、
職場見学でありがちな違法パターン
不採用の連絡がきたときの行動方法
についても説明します。

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結論:職場見学自体は違法ではないが、派遣先が『選考』すると違法

職場見学そのものは違法ではない

派遣求職者が、派遣先の職場を見せてもらうことは全く問題ありません。
自己紹介をしたり、お互いに質疑応答を行うことも、構いません。

『派遣先が』派遣求職者の採用合否を決めると違法

派遣先側が『面接選考』を行い、その派遣求職者の採用合否を決めることは違法行為です。

○ 職場見学でOKなこと

●職場を見せてもらう
●自己紹介や業務説明の面談をする
●求職者が自らの意思で自身の個人情報を伝える

職場見学でNGなこと

●派遣先が求職者の個人情報に当たる質問をし強制的に回答させる
●派遣先が求職者の履歴書/職務経歴書の提出を求めてくる
派遣先が採用可否を決める

職場見学は、あくまで派遣求職者側が「その職場で働く上で、問題のない環境か」を知るための手段です。

💡ワンポイント
紹介予定派遣の場合は、派遣先側が『面接選考する』『採用合否を決める』ことが可能です。これは違法ではありません。
派遣先の選考が違法になるのは、一般派遣正社員型派遣の場合に限ります。
以下の記事で、一般派遣、正社員型派遣、紹介予定派遣の違いについて詳しく解説しています。
【図解】派遣の形態は3種類!メリットとデメリットを解説!

選考が違法となる理由:【派遣法第26条】特定行為の禁止

派遣法第26条について

派遣先は、派遣求職者を選考(特定)行為をしてはならないという法律があります。

労働者派遣法 第26条第7項抜粋

労働者派遣(紹介予定派遣を除く。)の役務の提供を受けようとする者は、労働者派遣契約の締結に際し、当該労働者派遣契約に基づく労働者派遣に係る派遣労働者を特定することを目的とする行為をしないように努めなければならない。

労働者派遣法原文

「努めなければならない」とは努力義務なので、もし特定行為を行っても罰則はありません。ただ労働局からの監査指導や、コンプライアンスを守らない会社というレッテルが貼られるリスクがあります。

もう少し解説

派遣という働き方では、雇用元になる派遣会社がその仕事に対応できる方を選任(特定)します。
派遣先が派遣社員を特定することは不可です

もう少し深く掘り下げると、
・派遣社員は派遣会社が雇用元になる
・派遣会社が派遣社員を雇用するには、派遣先との派遣契約が必要になる

つまり、雇用元ではない派遣先が派遣求職者の採用合否を決めること(採用に介入すること)は、出来ないのです。

職場見学には行くべき!理由は3つ

職場見学は、絶対行ったほうが良いです。
理由は以下3つです。

①職場見学は派遣求職者自身にとって最大の情報収集手段

派遣求職者自身が、その職場の社員さんの雰囲気や、働く場所の環境を知ることが出来ます
派遣先に直接質問をして、不安解消できることも職場見学の魅力です。

派遣先は、派遣求職者の選考がNGであるため、職場見学後に就業を断ることは出来ませんが、派遣求職者本人は就業を断ることが出来ます。

就業すべきかどうか、判断材料の情報収集として、ぜひ職場見学には行きましょう。

②職場見学は派遣会社にとっても有難い

実は派遣会社側にとっても、その派遣求職者と派遣先とのマッチ度を測るのに、職場見学が最も有効な手段となります。

なぜなら、派遣会社の営業担当は、職場見学のときまで、
『派遣求職者の方に直接会ったことがない』
『派遣先の指揮命令者に会ったことがない』
ということが意外と多いためです。

派遣会社は普段派遣先人事と接触することが多く、現場の指揮命令者と接触することが少ないケースやそもそも普段は会うこと自体が不可というケースもあるんです。

デキる派遣元営業担当なら、職場見学時にミスマッチや違和感を感じると、本当に就業すべきかアドバイスをくれることがあります。

職場見学後、派遣求職者自身と派遣先のマッチ度を営業担当に聞いてみるのも良いでしょう。

③派遣先もマッチ度をみたい

派遣先は選考することが出来ませんが、事前に派遣求職者に会い、『本当にうちで働けるのか』つまりマッチ度を知りたいものです。
一度も会ったことのない人を、組織に組み込むのもリスクがありますので。

また、法的に派遣先が選考することはNGであっても、現実は派遣先が就業可否を判断する場面は実在します。

職場見学を断ることで、その求人の話はこれ以上進むことはない、ということもあります。

【派遣業界の実体験】こんなケースは違法?

実際にあった違法ケースを紹介します。もし該当するものがあれば要注意です。
※実話を抽象化しフィクションにしています。

①仕事やスキルに関係のない質問をされた

派遣先から個人情報を聞かれたり、業務経験/スキルと関係のない質問をされ、無理やり回答を求めるようなことがあれば、違法の可能性が高いです。
理由は、派遣先が選考判断として確認している可能性が高いためです。

圧迫面接のようなことをされたなら、その派遣先には行かない方が良いです。

なぜなら、そういう派遣先は、派遣についての理解が低いためです。

派遣という働き方に理解がない就業先で働くと、雑な扱いを受けたり、派遣契約を厳かさにされ契約解除が生じることなどがあります。

派遣先側もそんなことにならないよう注意が必要です。

②職場見学が2回あった

違法の可能性が高いです。

このケースは、『1回目の職場見学時に指揮命令者の上司が都合が合わず不在だったので、再度職場見学の機会を調整しそのとき上司にあって欲しい』というときに発生します。

すでに就業決定が確定した状態で、ただの挨拶だけなら問題ないですが、逆にそんなことありますでしょうか。

職場見学が複数回あるということは、派遣先の上司が判断したい意向がある(つまり派遣先側が選考している)、と捉えられます。

本来職場見学は複数回行うものではありません

③職場見学後、不採用となった

職場見学後、その派遣先で無事就業できるかどうかは、派遣会社から求職者へ連絡します。

そのとき、「派遣先からあなたは不採用だと言われたので、今回駄目でした」という連絡は違法です。
理由は前述の通り、派遣先が選考してしまっているためです。

採用不採用は、派遣会社が決めます。
スキルがマッチしているかどうか、は派遣会社が見定めることなのです。

しかし、現実は派遣先が決めているケースがあります。
スキルがあっているか、人柄的に一緒にやっていけそうか、派遣先が判断しているケースです。
派遣先も人件費を使って成果を出さなければならないので、慎重になるのは当然です。

なので、派遣会社から不採用の連絡が来たとき、こんな風に言われることがあります。

「派遣先さんで社内調整できることになり、今回求人がなくなりました」
「社内事情が変わり、直接雇用で採用されることになったそうです」

本当は、派遣先がスキルがミスマッチと判断したのかもしれません。
年齢や性格的に、職場環境・組織には合わないと思われたのかもしれません。
ただ、派遣求職者はそこを言及しない方が良いです。

もし実際に派遣先がミスマッチと思ったのであれば、そこで無理に働いたとしても、派遣求職者にとっても働きやすい環境とは言えないはずです。もっと自分自身にマッチした他の仕事に応募するなど、次々動いた方が得策です。

職場見学後に不採用になったときの対応方法

先ほどのケースにもありましたが、職場見学後に派遣会社から不採用の連絡が来たときの対応方法は3つです。

3つの対応方法
  1. 次の仕事を探す
  2. 派遣会社を変える
  3. 派遣会社/派遣先とたたかう(オススメしません)

とはいえ、③は求職者にとって不利であり、おそらく時間と労力の無駄にしかならないため、実質は①と②の2択です。

①次の仕事を探す

気持ちを切り替えて、他の求人に応募しましょう。

また、前回の職場見学で、求職者自身に何か問題がなかったか、派遣会社に聞いておくのも有効です。次の職場見学の際に気を付けるポイントになるためです。機会があれば、ぜひ聞いてみましょう。

②派遣会社を変える

違法と思われるケースが多いなど、その派遣会社が信用できない場合は、派遣会社そのものを変えましょう

派遣会社は星の数ほどあります。当然、社風や姿勢も会社によってバラバラです。

派遣で仕事を探す際には、複数の派遣会社へ登録しておくことが絶対に有利です。自分自身に合わないと思ったら、その派遣会社に固執することはありません。他の派遣会社に仕事を紹介してもらいましょう。

まとめ

職場見学そのものは違法ではない。

派遣先に選考されることが違法である。

職場見学は、派遣求職者自身のためにも行った方が良い。

職場見学後、断られることもあるが、気持ちを切替えて他の求人に応募する方が良い。

以上、参考になれば幸いです。

※派遣から正社員転職を目指す方へ
「派遣から正社員になりたい!」という方はたくさんいらっしゃいます。私も派遣で働いたことがあるので、気持ちはよくわかります。転職するならエージェントの利用は必須。中でもオススメの7選をこちらの記事でご紹介しています。
 ≫人材業界経験者がオススメする、正社員転職エージェント7選

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